時計・眼鏡・宝石販売のすずき(根室市)は28日、ベトナムのホーチミン市に眼鏡専門店を開設した。日本製眼鏡を中心にコンタクトレンズや補聴器も取り扱い、主に富裕層に売り込む。同社は根室市と中標津町に2店舗を構えるが、人口減少などで国内需要が先細るなか、新たな市場として経済発展著しい東南アジアに着目した。
「i MEGANE」1号店を中心街の商業ビル1~2階に開いた。延べ床面積約400平方メートルで、検眼スペースやカウンセリングルームも備える。眼鏡の品質やデザインに加え、検眼からアフターサービスまで日本式のきめ細かい接客を売りにする。2014年をメドにハノイにも出店し、年商計1億円を見込む。
鈴木新一社長は2年前にサンマ輸出に取り組む根室市の訪問団に同行したのを機にベトナムの市場性に着目。ベトナム人社員を採用し、駐在員事務所を設けるなどビジネス展開に向けて布石を打ってきた。同社長は「日越国交樹立40周年という記念すべき年に新事業に踏み出せた」と話す。
日経新聞9月28日より